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『少女の世界』が面白かったから

 

 スマホ向けコミックアプリで連載されているオリジナル作品の百合漫画には、レジンコミックスの『What Does the Fox Say?』 やCOMICOの『王子様なんていらない』などがありますが、それらに続くような面白い作品があったので紹介します。

 

 無料漫画アプリXOY 『少女の世界/モランジ』

xoy.webtoons.com

 中学時代に太っていた主人公の成美はダイエットに成功し、高校デビューを果たす。自分は可愛くなったと意気揚々と入学するのですが、学校の中でもとびきり顔が良い三人とつるむことになってしまうという話です。

 高校で偶然再会した幼馴染、金持ちで美人の友里恵、その友達でドイツ人ハーフの未来、偶然後ろの席に座っていた顔面が異常に良いバカの友恵*1の三人とグループになってしまい、成美は男女からの好奇の視線に晒されたり、自分以外の三人へのプレゼントを渡すパシリ役扱いされたりする。

 

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  △この状況は『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い』という別作品のタイトルで表せてしまうことに気付いた。*2

 1日単位で丁寧に拾われていくエピソード、それらに付随する細かい感情の揺れ動き、目まぐるしく入れ替わるクラス内ヒエラルキー、いじめ、友情、人間のありかたなどがある真っ当な少女漫画なのですが、その中でもこの手の漫画にしては珍しく性描写が一切ないというのが評価が高い。

 男子のキャラクターもストーリーにしっかり関わってくるのですが、それらは全て女同士の感情を動かすための引き金にしか過ぎず、男子は大抵場をひっかき回すだけして退場していきます。

 過激な性描写の場面を抜き出したweb広告が乱れ打ちにされ、全年齢サイトを見ていたはずなのに急にエロ広告が表示される昨今のインターネット界隈で、センセーショナルなだけの漫画で人を引きつけようという嫌な気配が一切ないです。このまま女だけでやっていって欲しい。

 カプでは、

 たびたび過去の出来事に伏線が張り巡らされるも、未だ核心部分は明かされていない『友里恵×成美

 過去編によるキャラの掘り下げが終わり安定感のある『成美×友恵』『成美×未来

 お互いが「知り合いだけど仲は良くない」と思っている『友里恵×未来

 などがある。まぁぼくは四人で付き合えばいいと思っているが……。 

 

 ▽▽▽

 

  それとは別にぼくがこの作品にハマった要素なんですけど、少女の世界は元々韓国の漫画アプリで連載された漫画を日本向けローカライズしている作品で、翻訳が不安定だったり、日本の地名がバンバン出るにも関わらず色々韓国っぽい要素(新学期が3月にあり、入学してしばらく経ってから桜が咲くなど)が残っていて、それがちょっと奇妙で面白かったりします。

 代表的なのが、作中に頻繁に登場する『チキン』で、これは韓国の若者が就職に失敗すると死ぬかチキン店をやるしかなく、韓国全土のいたるところにチキン店が展開されているという世相が反映された結果だと思うと申し訳ないが面白く感じてしまう。*3

 

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 他にも単にシュールだったりして面白くて好きなコマがあるので紹介します。

 

■『少女の世界』の好きなコマ集 

 

 『友恵の家が貧乏すぎてガスが止まってしまい、お湯が沸かせなくなって仕方なく辛ラーメンに粉末スープをかけて割って食べているコマ

 

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 △貧乏のディティール

 

 『劣悪な家からお婆ちゃんに連れ出され、これから新しく住むアパートの前に立つ友惠とお婆ちゃん、そして背景が急に実写になるコマ

 

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 △なんで実写になったの???

 

 『学校の食堂で働き出した成美の知り合いが、顔見知りだということでランチを大盛りにしてくれたときの擬音が「どっさり」ではなく「どっきり」だったコマ

 

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 ローカライズ担当はちゃんとしてあげてほしい

 

 『テレビ番組のオーディションに出た瀬里奈が急にコナン4期OP「恋はスリル、ショック、サスペンス」のパラパラを披露するコマ

 

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 △これは韓国版でもそのままで、コナンのOPの引用が韓国の社会規範の中でも通用するくらいのネタになっている

 

 『小学生の成美がパーマをかけたいと駄々をこねるも母親に反対され、見かねた父親がコッソリと町の美容院に連れていったところ、おばちゃんパーマをかけられてしまう回に出てくるオシャレ美容院のコマ』(このエピソード、ちびまる子ちゃんとかにありそうじゃない??)

 

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 △サインポール、看板からズレた文字、オシャレ美容院という文字の迫力、ゴシック体、全てが愛おしい

 

 『XOYアプリに通知の不具合が発生したときに、詫び石ならぬ詫び更新をした回

 

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 真島ヒロかよ

 

 XOYは今のところ全作品を無料で読むことができますが、これまでの漫画アプリのように人気が安定したら有料化という可能性も考えられます。そうなると読むための敷居が一気に上がってしまうので、興味のある方は早めに読んでみてください。めちゃ面白いので。

 

 

*1:ローカライズが適当なのでメインキャラなのに"友里恵"と"友恵"で字面が被りすぎている。他にも"美奈"の友達が"真奈美"など、かなり適当に名付けているきらいがある

*2:本家わたモテも『もこっちがモテないのはどう考えてもゆりちゃん、うっちー、ネモが悪い』という本来のタイトルに向き合う形になってきて大好きです。

*3:これは韓国の格闘ゲームプレイヤーが本当にチキン店やるか死ぬしかないって言ってたので本当です

女の絵を観に行った

 日記を書くとえらい。

 

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 栄の松坂屋ミュシャ展をやっていたので見に行った。

 百合のオタクをやってると自分がなぜ女同士の関係性が好きなのか、ぐるぐると頭の中で理由をジャグリングする。そうやって色んな理由がぐるっと何周かしていると大体回り回って結局「女が好き!!!!!!」という感情に向き合うことになるのでミュシャを見る。

 ミュシャ展は女の絵がいっぱいあって最高だった。

 ぼくから出てきたオタク語彙でミュシャの影響を引き出すとアニメのGOSICKのOPとBEMANIのChloéのジャケットになる。あとウルフズレインのジャケとか旧版人類は衰退しましたの山崎透とか。もっといっぱいあるはずだがオタク語彙が弱い……。

 

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 ちなみに松坂屋美術館がある松坂屋南館の入り口のところで『透明人間の骨』のお父さんが刺されて死んでいるので思いを馳せましょう。

 

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 美術館から出たところで物販をやっていたので百合にまみれた女が描かれたポストカードを買った。

 帰りにそのポストカードを飾るフレームを買うために雑貨屋さんに行った。

 その店に居た就学前くらいの女児が手芸品売り場を前にして「お母さんきて!宝物売り場!」と母親に呼びかける様子を見てしまってボロボロになった。

 宝物売り場、なんと美しい響きだろうか。彼女の持てる最高の語彙で手芸品売り場を表現するワードがそれだ。輝かしいキラキラとした語彙だ。

 女児にとっては母親の裁縫箱が宝箱で。中にある色とりどりのボタンやピンクッションに刺さった可愛らしいまち針が大切にしまってある様子が想起される。

 その一方で、ミュシャの絵を見て「絵激うま太郎」「pixiv100億users入り!!」とか言っている大人の恥ずかしさといったらない。

 普通に反省しました。

ヤシロの社で初詣した

 2018年も日記をやっていくぞ。

 今日は初詣に行った。初詣というのは元日から7日までの範囲で詣でることらしいので4日に詣でるのも全然おっけー。ていうか4日でも熱田神宮とか大須観音にはめちゃくちゃ人が居て辛かった。

 なので全然人が居なさそうな神社に行くと決めた。

 

 

 ということで名古屋市南区の星宮社に行きました。

 この神社の近くに隕石が落ちたという伝承がありまして、電波女、安達としまむら、きっと彼女は神様なんかじゃないなんかの入間作品群に登場する"ヤシロ"というのはこの隕石=宇宙人です。(ざっくり説明)

 

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 加具土ヤシロ、強そう(炎属性)

 この神社には合わせて9つの境内社がありまして、ヤシロの名字はそこから取られてるってわけですね。きっと彼女は神様なんかじゃないでヤシロは総勢27人いることがわかってますが、そのうち名字足りなくなるな。

 

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 安達としまむらに登場する知我麻社の上知我麻社と下知我麻社。なんか2個並んでると可愛いですね。これってy……不敬っぽいのでやめます。

 このへんの地名、千竃って書いてちかまと読むんですけど、知我麻はそこから転じているようです。

 1個の賽銭箱に2つの投入口があったので、それぞれに同じ額のお賽銭を入れた。

 

 

 弦巻こころさんに本当に憧れているので神様に願いごとをするのはどうかなと思ったんだけど、『あだしまの続刊出ますように』はぼくの力じゃどうしようもないからそれでいっか~と思って祈った。あだしまの続刊が今年は出ます(入間の間の日記参照)

  あとこれは全然関係ないのですが、星宮社の近くの交差点で見つけたヌキがありそうで実はないけどお金を積むとヌキありになると見せかけて結局はヌキがなさそうなマッサージ店(ぼくのイメージです)

 

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